夏休みワークショップ
もの創りアートキャンプ
  
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001 子供の頃
002 場をつくる
003 エピソード1


2003年だったか、いつも夏休みに借りている、コンクリートプラントの跡地がワークショップ
直前に突然借りれなくなる。
ちょうど仕事で移動中に電話を受けた。
隣のパートナーは何かあったんですかと聞いてくるが
ショックでそのときはなにも答えられなかった。

秘密基地を大人に見つかって壊された、怒られた、
経験がある人もいるかもしれない。
夢中になってやったのにこれが悪いことなのか。
状況は違うけど、がっかり、落胆、という部分では同じなのかもしれない。

一年目のワークショップはキャンプ場を借りて、
制作場所と分けて進行したので、移動の手間と、帰ってからの食事、
テント設営などの制作以外の時間のロスをなんとかしたい、というところから
廃バスの改造プランが出てきた。

廃棄してあるバスを綺麗に改造し、宿泊できるようにし、
ウッドデッキ、テーブル、丸太を並べたキャンプファイヤーのスペース、ドラム缶を利用したドラム缶風呂、そして何よりあの広くて、雨でも制作できる場が使えない。

募集要項を配る直前だったのでスタッフ達も「今年はもうだめか」
とあきらめの心境だったと思う。

このときは急遽、徹夜で近くのコンテナのある場所に2×4の材木で屋根を作り、
宿泊はテントを二つ建てて何とかする。
が、直前の台風で巨大米軍テントが倒れ、
ワークショップ2日目以降から台風直撃。
屋根の横にもシートを掛け、タープも全部使いしのいだ。
外は大雨、屋根の下で焚き火をし、濡れた服や靴を乾かしながら
なんか一体感みたいなものを感じる。

いくつかピンチがあった。
場を作ること、それを継続させていくこと。
資本もない人たちには簡単なことではない。

けど、毎年参加してる子から
「 今年もやるんですか?あれば絶対行きます!」
といわれて、燃えない人がいるのか、と思う。
もう涙をぽろぽろ流しながら(笑)
よーしまかしとけ、みたいな。

やろうと思えばなんとかなるもんだ。
弱気になって相手をうかがうより、
もう開き直って直接交渉すれば取っ掛かりぐらいはつかめると実感している。

というように、こちらが逆に勇気付けられる、
子どもに教えられる事もたくさんある。

ついでに、ワークショップで作品作りを一緒にやっていると、
誰でも才能があることがよくわかる。
いつのまにか、まわりのしがらみが増えて、
自由に動けなくなっているだけなんだと。

そのしがらみから開放できる場をみんなで作ってみんなで持てたら
どんなにいいだろうと思うわけです。いくらでも失敗できる場を、と。 (2005/7 峰)





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