夏休みワークショップ
もの創りアートキャンプ
  
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001 子供の頃
002 場をつくる
003 エピソード1


子供の頃参加したキャンプ合宿。
隣町まで歩いた。その隣町はよく行く町ではない、車を使うと一番遠い隣町。

あの時もし、その隣町まで車で行くと、どれ位かかったの?
今になって母親に聞いてみる。
「洞爺湖を周って行くかオロフレ峠を超えて行くかだね。3時間かかるね。」

あの時の私は、行ったことのないその隣町を、もっともっと遠くにあると想像してい
た。よく行く隣町では市街地まで苫小牧だと車で30分、登別だと40分。
どちらも市。私の住んでいるところは町。
小学校三年生だった私は、その車では3時間かかる隣町を遠い町と思っていた。
あの頃歩いた車では一番遠いその隣町、大滝村。

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山を超えて。登山道と言うより電線を支える鉄塔があるためできた道なども通り、
きっとできるかぎりの最短距離を歩いたのだろう。
途中、飯ごうで御飯を炊いたりした共同生活は楽しいこともありトイレは木の囲いだ
けで作って時間がたつと虫だらけになって嫌な思いもした。山中一泊したのも覚えている。
そんなことが一気に吹き飛ぶ。いや、上昇させてくれたのかもしれない。
大滝村を山から見下ろした時、とっても近かったと感じた。が、その距離感と私たちの
町の景観とその村の景観との多くの違いなど、思い掛けない驚きと実際に、歩いて、
見た、という確かな感覚をつかみ取った
という思いがした。
ぽつりぽつりとある民家を、ゆったりとしたまとまりを作るかのように、土色の車道
が沿う。美しかった。
集落に入って直ぐに商店があり、入ってみると優しい笑みをした当たり前だが初めて
会う(身近に感じる笑みを持った)お婆ちゃんが机に座っていた。

そうして帰り道途中、山の下りに入ったところに川が流れている場所があった。そこ
で班で別れて筏作りをした。試行錯誤しながらなんとか形になり川に浮かんでいる筏
に全員乗り込み〜

馴染みの白老川下流へと着いた。

〜今では白老/大滝線が開通し、車で30分。で行ける場所である。(2005/7 鎌上)

 



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